ストーマケアは、全国の様々な介護の現場において重要なケアの一つです。そのため日ごろから介護職員や看護師を対象とした研修を取り入れている事業所も少なくありません。
特に、抵抗力や免疫力が弱まっている高齢者が多く入所する施設においては、利用者本人の心身の健康状態の保持だけでなく、感染症予防の観点からもストーマケアを正しく行う必要があります。
ストーマケアの実施状況は施設によって異なります。しかし特別養護老人ホームやグループホームといった要介護度が高い利用者の割合が大きい施設をはじめとして、適切なケアに向けた環境づくりが行われています。
また、ストーマケアは介護職も行うことができますが、認知症や重度の身体障害がある利用者のストーマケアを行う際は、専門的な知識や技術が要求されることもあるため、医師や看護師に任せることがポイントです。
ストーマケアに関する具体的な取り組みについては、各地の医療機関や介護施設のホームページや、介護従事者向けのポータルサイト、SNSなどで紹介されることもあります。そのため、働きながら介護の現場におけるストーマケアの大事なポイントをつかむうえで、勤務先で研修を受けるだけではなく、近隣の介護事業所の事情を確認しておきましょう。
そのほか、ストーマケアの問題点と解決法について詳しく学びたい場合は、仕事終わりや休日の時間を使って、医療や介護の分野で働く人を対象とした講演会や業務セミナーなどに足を運ぶという方法もあります。