ストーマケアは基本的に装具の交換が中心となります。それだけ聞けば簡単に思う方もいるかもしれませんが、慎重に行わなければならない作業です。その作業がスムーズに進むように、ストーマとは何かというストーマの基礎を学ぶことはもちろん、事前に一通りの作業を把握しておきましょう。
まずは袋の中に入っている便を捨てます。介護利用者が気にならないように肌の露出を最小限に抑えた上で、便が付着しないようにカバーを添えるなどの工夫をして処理します。
そしてその後で装具を取り外していきます。装具は皮膚に貼りついていて、場合によってはそのまま剥がせることもありますが、負担を減らすためには専用の剥離剤を用意しておいた方が良いです。
装具を外し終えたら周囲の皮膚に便が付着している可能性が高いため、必ず洗浄を行います。ただその前にストーマがしっかり機能しているかを確かめるために、皮膚の状態や便の漏れ具合を見るのを忘れないようにしましょう。
洗浄が完了すれば新しい装具を取り付けるために、ストーマのサイズを測定します。複数の候補の穴が空いているガイドを使用する場合は適した大きさを探し、ノギスだと縦横と高さを測定します。
穴のサイズ目安は直径がストーマから2あるいは3mm大きい程度で、それを元にして面板をハサミでカットしていきます。そしてカットした部分は縁に小さな角ができている状態なので、指でなぞって面取りをしておいた方が良いです。
その後はサイズが問題がないかを確認した上で実際に貼りつけ、ストーマの下部をテープやクリップなどの方法で留めて完了です。貼り付けの際にはシワができないように、皮膚をしっかり伸ばすように気を付けましょう。